信用取引ってなに?
信用取引ってなに?
なぜ「信用取引」なのでしょう
株式投資には様々な楽しみ方があります。配当が期待以上だった。株主優待でちょっぴり優越感。純粋に自分の好きな企業を応援する。。。しかし何といっても中心となるのは購入した株の値段が上がり、売却して買値との差額「譲渡益」を得ることですよね。そのチャンスを逃さずに捉えた時は、利益もそうですが、その喜びも大きなものです。
しかしひと口に「チャンスを逃さない」と言っても、実現するのは簡単ではありません。ある程度株式投資経験のある方なら、そこでカギを握る「タイミング」は「運に左右されるものだ」と実感したことが何度もあるのではないでしょうか。
一般的に「株取引」という時は実際のお金と株を受渡しすること、すなわち「現物取引」を指します。これが株取引の基本であることに間違いはないのですが、それだけでは投資家も、そして企業も、お互いをつなぐチャンスをじゅうぶんに得られているわけではありません。
株取引歴5年になるAさんは、自他共に認める堅実派。どの株を購入する時もコツコツ資金を貯めながら会社四季報やインターネットで情報収集。資金の貯まり具合を考えながら希望にかなう銘柄を探し、またその値動きに目を輝かせます。
研究熱心なAさんですが「これだ」という銘柄に目を付けた時、必ずしも購入に必要なだけの資金が貯まっているわけではありません。資金が足りないばかりに買えなかった銘柄の株価が予想通りに上がって行く様子を見ているしかなかった、そんな経験をAさんは何度かしています。近いうちに必ず購入資金は貯まるのに、チャンスをものにできないのです。
資金が貯まるタイミングと希望の銘柄が見つかるタイミングが合わないばかりにAさんは投資のチャンスを失い、企業は事業の基盤を支えてもらうチャンスを失う。これは、積み重ねれば社会にとっても損失です。多くの投資家と企業にチャンスが与えられてこそ、株価は適正なものとなり、活発な企業活動が社会を形成します。ですから、できるだけ多くの投資家の意思が市場に反映される仕組みが必要とされたのです。
それが「信用取引」です。
証券会社はもともと投資家と企業の間を取り持つ役割をしていますが、信用取引とは、すれ違いで結びつくことができなかったかもしれない投資家と企業の間も、証券会社がグーンと手を伸ばして仲立ちしてくれる仕組み、といったところでしょうか。
広い意味での「信用取引」という言葉にはいわゆる「掛け売り」も含まれます。「商品を先に納入して、お金は後からもらう」こと、いわゆる「信用」で商品やお金のやり取りをすることを指し、ごく普通の商取引として行われています。というより、それなしでは円滑な取引ができないほど浸透していますよね。
株の信用取引も同様です。投資家が担保(委託保証金)を差し入れるという形の「信用」を提供することによって、証券会社から株を買う資金を借りたり、手もとには持っていない株を借りて、株を売買します。それにより現物取引だけの時よりも株式市場はずっと活性化するのです。
先にも触れましたが、現物取引は自分で実際にお金や株を必要なだけ持っていなければできません。せっかくのチャンスでも、手もとにお金や株がなければ、指をくわえて見ているだけ。
しかし信用取引は違います。先ほどのAさんで言えば、手持ちの資金は足りなくても「これだ」と思った銘柄がその時に購入できて、チャンスは全て利益に結びついていたのです。このように、信用取引は、時期を待たず、手持ちの資金以上の株取引ができるという特徴があります。さらに詳しく見ていきましょう。








